小児科外来・訪問診療
Dr. Oto Yoshiko
誰もが笑顔で過ごすことができる地域づくりを
小児科に入局後、小児がんの子ども達にかかわり、愛媛県内での子どもの骨髄移植の立ち上げにも関わりました。小児医療の進歩に伴い、病気や障がいのある子どもたちも社会の中で成長していくことが出来るようになってきていますが、子どもたちだけでなく、その家族の支援も必要であり、平成14年(2002年)、NPO法人ラ・ファミリエの設立に関わり、翌年から愛媛県が建設した「ファミリーハウスあい」の運営も始めました。平成27年からは「小児慢性特定疾病児童等自立支援事業」を愛媛県と松山市から委託を受け行っています。(⇒ 認定NPO法人ラ・ファミリエ HP)
NPOでの活動や小児科医の仕事を通して、どんな子どもと家族も笑顔で生活していくことを支え、大人になっても支えるためには、在宅医療の整備も必要と考えるようになりました。実家の父を自宅で看取った経験から、たんぽぽクリニックで在宅医療を学ばせていただき、子どもから大人まで、最期まで自宅や地域で笑顔で過ごすことが出来るようにしていきたいと思います。
2022年4月から仮のクリニックを開院し、少しずつ地域づくりを始めていましたが、2023年1月、社会資源の少ないこの地で医療型短期入所ができる「ゆりかごファミリークリニック」を建設しました。
また、自分自身も、骨髄採取の数日前に、切迫早産で早めに産休をいただくことになり、小児科の女医で初めて半年の育児休暇もいただく経験をしました。妊娠期からの育児支援や産後のケアはとても大切です。切れ目のない育児支援を継続していけるよう、小児科外来での育児相談や健診だけでなく、自宅を訪問する産後ケアを行います。子育て支援を進めることが、親子のきずなを支え、笑顔あふれる家庭や地域になればと願っています。どうぞ、よろしくお願いいたします。
経歴
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平成元年(1989年)愛媛大学医学部附属病院小児科入局平成4年(1992年)愛媛県立南宇和病院小児科平成7年(1995年)愛媛大学医学部附属病院小児科
小児の骨髄移植を県内ではじめる。平成11年(1999年)愛媛県立中央病院小児科
小児の骨髄バンクからの移植を開始する。平成19年(2007年)愛媛県立子ども療育センター小児科平成22年(2010年)社会医療法人同心会 西条中央病院小児科平成27年(2015年)愛媛県立新居浜病院小児科平成30年(2018年)医療法人ゆうの森 たんぽぽクリニック令和4年(2022年)ゆりかごファミリークリニック 開業
資格等
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日本小児科学会専門医子どもの心の相談医愛媛県医師会理事(2018年6月より)認定NPO法人ラ・ファミリエ理事表彰:第3回西予市おイネ賞 地域奨励賞